・接着面の準備
- フレクサンの接着力を向上させるためには、下記の表をもとに予めプライマーをお選び下さい。
※フレクサンプライマー選択表
被着体 |
FL-10 |
FL-20 |
金属(施工後の使用条件がドライの場合) |
○ |
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金属(強接着力) |
○(下塗り) |
○(上塗り)ニ層塗りして下さい |
コンクリート |
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○ |
ゴム |
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○ |
フレクサンの硬化物 |
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○ |
木材 |
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○ |
ファイバーグラス |
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○ |
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フレクサンを塗布する面にサンド・ブラストをかける等をして地金を出して下さい。
塗布面に付着している油汚れをアセトン等揮発性の高い溶剤で除去・清掃して下さい。
※塗料用のシンナー等は完全に揮発しないためにかえって接着を妨げてしまいますのでご注意下さい。
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その後直ちに、酸化防止の為にもプライマーを薄く塗り広げて下さい。(約0.1〜0.2o厚み)
※フレクサンを接着させたくない場合や、型に流し込んで部品等を成形する場合には、予めデブコン離型剤を塗っておいて下さい。又、成形品の表面をきれいに仕上げるためにはフレクサンを注型する型の表面に
ワックス系の離型剤(離型剤B-2)を数回塗り込んでからバフで磨くと良い結果が得られます。
・混合・攪拌
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混合比率
正しいフレクサンの特性を得るためには、正確に混合比率を守ることが大切です。なるべく1セット全量を混合することをお薦めします。どうしても小分けしてご使用になる場合には、秤を利用して下記の混合比率で
正確に計量して下さい。
※混合比率(重量比) |
主剤 :硬化剤 |
フレクサン80P |
10 : 4 |
混合・攪拌(重要
1.主剤をセットの中のプラスチック容器へ、缶の底や壁面に残らないように注意して全量移し替えて下さい。
2.硬化剤をよく振ってから全量を加えてパテナイフ等幅の広い工具で、気泡が発生しない程度の速さで
3〜4分充分攪拌して下さい。
※フレクサン80Pは混合直後においては液状に近い状態になりますが、攪拌途中で粘度が上がり、その後パテ状になります。 フレクサンを混合前に20℃前後に保温しておくと、混合・攪拌や注型がしやすくなります。
温度が低いとフレクサンは増粘し、完全な混合が困難になります。
また温度が高すぎると、可使時間が極端に短くなると同時に硬化後の硬さや物理的特性が悪くなります。
・塗布・注型(プライマー塗布後、常温で15〜20分程してから作業を行って下さい)
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塗布する場合は、刷毛で塗るか、パテナイフ等で盛りつけて下さい。
注型する場合は、まず刷毛で型の表面全体にフレクサンを薄く塗って下さい。
気泡の発生を抑えるためには型の最も深い部分の一点に向けて細く流し込み、フレクサンが徐々に型に沿って上がってくるように注型します。表面の気泡はゲル化前であれば、ドライヤーの熱風で消すことができます。
※使用した工具類は使用直後に溶剤等で洗浄して下さい。硬化してからの除去は手間が掛かります。
フレクサンの可使時間(at25℃・500g混合時) |
フレクサン80P |
25分 |
・硬化
通常20℃で約24時間放置すれば、ゴム状の固体になり脱型ができます。そして約2日後に完全硬化の70〜80%の機械的強度に達しますが、完全硬化には室温で7日間要します。但し特に使用条件が厳しくない限り、16〜24時間後に機械の運転、あるいは作製した硬化物の使用は可能です。
気温の低い時はフレクサンの硬化は著しく遅くなる傾向にありますので、硬化を促進させるために60〜70%で24時間加温すると安定して硬化します。但し80℃以上の熱は掛けないで下さい。
・仕上げ
成形したフレクサン製部品等の寸法は、粗めのグラインダーを用い、回転数を下げて削ることにより修正することができます。グラインダーの回転が速すぎると、熱によって表面に焼き付きを起こしますのでご注意下さい。
硬化したフレクサンへの通常の塗料による塗装は困難ですが、半硬化状態の時に吸湿硬化型ポリウレタン塗料を用いれば、比較的塗装がききます。
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